牧野洋(2013)『米ハフィントンポストの衝撃』(アスキー新書)アスキー・メディアワークス
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■3人の共同創業者
新旧メディアの興亡、ジャーナリズム論などいろいろな読み方があるだろう。ハフィントン・ポスト立ち上げには、アリアナ・ハフィントン(共同創業者兼編集長)がオバマやクリントンなど著名ブロガーをくどき、ケネス・レラー(元AOL執行副社長)、ジョナ・ペレッティ(MITラボ出身)がサイトの設計を担当した。創業者の物語としても読める。Facebook(2004年)、Twitter(2006年)の間にThe Huffington Post(2005年)に創業している。2011年に、AOLに3億1500万ドルで売却され、アリアナ・ハフィントン以外の2人は別のビジネスを始めている。
米アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏は8月、米紙ワシントン・ポストを2億5000万ドルで買収することを決めた。本書の出版後の出来事だが、名門紙の価値がウェブメディアを下回たことは新たな衝撃だろう。
いずれにしろ力作で、メディア論や経営学の履修生のりーディング・リストに加えておきたい。
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