原田宗彦(2002)『スポーツイベントの経済学』平凡新書
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☆☆☆原田宗彦2002『スポーツイベントの経済学』平凡新書
スポーツをポストモダンな産業として位置づけ、都市のマーケティング、スポーツイベントの経済的効果という視点でまとめられている。
書き出しは、都市には文明の記憶が蓄積されている。アテネやローマを指している。
古代オリンピックは約1200年間、続き、協議会が開催されている間、争いも休戦しなければならなかった。
なるほど、近代オリンピックの創設者クーベルタン男爵の夢は果たせていないのか。
大阪は、2008年の夏の五輪で、北京、トロント、パリ、イスタンブールとともに立候補。惨敗だった。
本書は、国際的に活躍しているスポート関係者の少なさと、英語、フランス語、スペイン語でコミュニケーションできる人材の不足が際立ったとしている。今後の課題として、国際的なサロンの中でロビイストを活用し、専門家の支援を仰ぎつつ友人をつくり、ネットワークを広げ、発言力と影響力を高める努力が重要としている。
出版年の関係から、若者が記憶する同時代的なスポーツイベントが少ないものの、今でも使える課題図書だと思う。
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