平成26年度「証券ゼミナール大会」の開催概要・優秀賞受賞団体

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平成26年度「証券ゼミナール大会」の概要
【日 程】平成26 年12 月12 日(金)10:45~12 月13 日(土)17:00
【会 場】国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区代々木)
【目 的】証券・金融に関するテーマの実学的な研究及び各大学間の交流

【テーマ・指導講師】
第1テーマ「今後必要な金融リテラシーについて」
Aブロック 金沢大学 経済学類 専任講師 松浦 義昭 氏
Bブロック 千葉商科大学 商経学部 准教授 三田村 智 氏
第2テーマ「日本の証券・銀行におけるリスクマネジメントの今後について」
Aブロック 千葉商科大学 商経学部 教授 齊藤 壽彦 氏
Bブロック 大東文化大学 経営学部 准教授 樋渡 淳二 氏
第3テーマ「中小企業における資金調達の方策について」
Aブロック 國學院大学 経済学部 教授 秦 信行 氏
Bブロック 関西学院大学 商学部 教授 阿萬 弘行 氏
Cブロック 関西学院大学 商学部 教授 岡村 秀夫 氏
第4テーマ「グローバル金融危機について」
Aブロック 立教大学 経済学部 助教 星野 智樹 氏
Bブロック 中央大学 経済学部 教授 井村 進哉 氏
第5テーマ「家計における資産構成のあり方について」
Aブロック 作新学院大学 経営学部 教授 髙橋 元 氏
Bブロック 嘉悦大学 経営経済学部 准教授 森谷 智子 氏
第6テーマ「日本の証券市場の活性化について」
Aブロック 公益財団法人日本証券経済研究所 主任研究員 福田 徹 氏
Bブロック 立教大学 経済学部 教授 北原 徹 氏
Cブロック 学習院大学 経済学部 教授 辰巳 憲一 氏
第7テーマ「我々にとって望ましい年金のあり方について」
Aブロック 法政大学 大原社会問題研究所 兼任研究員 畠中 亨 氏
Bブロック 公益財団法人日本証券経済研究所 主任研究員 若園 智明 氏
Cブロック 龍谷大学 経営学部 教授 三谷 進 氏

【参加団体】33 大学 49 団体 691 名
(大学名は五十音順、括弧内は指導教授名等・敬称略)
〈ゼミナール〉
愛知淑徳大学(三矢) 千葉商科大学(三田村)
青山学院大学(白須) 東北学院大学(松村)
石巻専修大学(大坂) 獨協大学(斉藤)
大阪学院大学(有馬) 長崎県立大学(小原)
神奈川大学(菅野・戸田) 日本大学(佐藤)
関西大学(田村) 福山市立大学(原田)
関西学院大学(阿萬・岡村・寺地) 北星学園大学(山口)
慶應義塾大学(池尾) 明治大学(勝・坂本・三和)
甲南大学(大塚) 名城大学(柳田)
埼玉大学(田中) 桃山学院大学(野瀬)
札幌学院大学(玉山) 山口大学(兵藤)
下関市立大学(西戸) 立教大学(池田・亀川・北原・渡辺)
高崎経済大学(阿部) 立命館大学(播磨谷・平口・三谷)
拓殖大学(高橋・山村) 龍谷大学(三谷)
和歌山大学(竹内)
〈研究会〉
大阪経済大学証券研究部 中央大学証券研究会
関西学院大学証券研究会 日本大学経済学部証券研究会
近畿大学証券研究会 日本大学商学部証券研究会
滋賀大学金融資本市場研究会 日本大学商学部証券研究同好会
千葉商科大学証券研究会 立命館大学証券研究会

【優秀賞受賞団体】
第1テーマ「今後必要な金融リテラシーについて」
Aブロック 関西学院大学 証券研究会
Bブロック 龍谷大学 三谷ゼミナール(坂下班)
第2テーマ「日本の証券・銀行におけるリスクマネジメントの今後について」
Aブロック 関西学院大学 寺地ゼミナール
Bブロック 立教大学 北原ゼミナール(高松班)
第3テーマ「中小企業における資金調達の方策について」
Aブロック 立教大学 渡辺ゼミナール(土屋班)
Bブロック 立教大学 池田ゼミナール
Cブロック 立教大学 北原ゼミナール(福田班)
第4テーマ「グローバル金融危機について」
Aブロック 関西学院大学 岡村ゼミナール
Bブロック 龍谷大学 三谷ゼミナール
第5テーマ「家計における資産構成のあり方について」
Aブロック 立命館大学 証券研究会
Bブロック 名城大学 柳田ゼミナール(髙橋班)
第6テーマ「日本の証券市場の活性化について」
Aブロック 立教大学 渡辺ゼミナール(上所班)
Bブロック 関西学院大学 寺地ゼミナール
Cブロック 立教大学 渡辺ゼミナール(高鳥班)
第7テーマ「我々にとって望ましい年金のあり方について」
Aブロック 立教大学 渡辺ゼミナール
Bブロック 関西学院大学 寺地ゼミナール
Cブロック 関西学院大学 岡村ゼミナール

出所:日本証券業協会『証券業報』平成27年1月
http://www.jsda.or.jp/katsudou/gaiyou/gyouhou/15/1501/26syoukenzemina-ru.pdf

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「人とロボットのコラボ」日産自動車九州工場訪問

見学最初の溶接ロボット80台に圧倒される。ひとつの作業工程は1分間で、次の車の作業にかかれるように生産管理されていた。塗装後、ドアの取り外し、電子機器など実装部品の取り付け、そして検査では人間が活躍する。生産工程全体では、ロボットと人間のコラボレーションされている。それで一台が組み立て工場内で16時間で完成する。販売店の注文から2週間から20日で納品される。2万から3万点と呼ばれる自動車部品は、サプライチェーンマネジメント(SCM)で支えられている。勤務時間は800-1700と2000-500の二交代制。2時間で10分休憩、昼休み、午後も2時間で10分休憩をはさむ。従業員3300人(正社員以外を含めると約3700人)。

一日の生産台数が約2200台、年間65万台の生産能力になる。ヤフオクドーム34個分の敷地面積に2つの組み立てラインがある。このほか日産車体の組み立てラインもあります。ノート、エクストレイル、ムラーノ、ティアナ、セレナ、北米輸出のローグなどが組み立てられています。ただし、心臓部エンジンの組み立ては、横浜工場やいわき工場などで生産されている。

DVDの冒頭はカルロス・ゴーン氏(2013年度の報酬は9億9500万円)。経営危機にさらされた日産自動車は1999年、資本提携したフランスのルノーから、ゴーン氏をCEOに迎え入れた。それから15年以上もトップを続け、現役の社長在任期間としては上位にある。長期の在任期間ゆえに、ゴーン氏の次に関心が高まる。

最後に、自動車メーカーと教育との関係ではグローバル人材でつながる。日産が外資系になったことで当然ながら、社員昇格で英語が重視され、トヨタ自動車も1999年1月にグローバル人事室を設けるなど、日本の2大自動車メーカーがグローバル人材にシフトしていった。リーマン・ショック後の景気対策に乗り、自動車メーカー発のグローバル人材が時差をおいて、高校や大学にやってきた。

日産自動車は本社採用の大学新卒社員に対して、入社後のTOEIC730を目標として明示している。ただし合否判定には使わない(『日刊工業新聞』2014年9月9日)。おそらく採用側は、語学力より重視するのはタフさだろう。先進国でも新興国の出身者とコミュニケーションが取れ、国・地域を問わずに勤務できる適応できる人材が欲しいだろう。(以上、小原)

訪問記録
長崎県立大学国際情報学部の学生13名(留学生2名を含む)が日産自動車九州工場を訪問しました。プレス(DVD)、車体組み立て(ロボット溶接)、塗装(DVD)、トリム(車両組み立て)および検査までの工程、そして工場の窓から日産専用の港湾も眺望できました。素晴しい見学コースです。
訪問日時:2015年2月26日1330-1515
生産能力
日産自動車:53万台
日産車体九州:12万台
生産車種
第一工場:ムラーノ、セレナ、ティアナ、エクストレイル、ローグ(輸出専用)
第二工場:ノート、エクストレイル、エクストレイルクリーンディーゼル、ローグ(輸出専用)
従業員数
日産自動車九州の正社員約3300名(正社員以外を含めると約3700人)
ロボット数
第一工場:730台
第二工場:470台
自動車運搬船
1隻で500台~6400台積載可能

学生の声
全ての年齢層の見学者に応じた工夫がなされていることがわかりました。子どもにも大人にも楽しめるしかけがありました。例えば、ロボットにキャラクターの名前をつけることで親近感をもたせたり、塗装前後のドアや車種ごとのタイヤを視覚情報だけでなく、手触りでも覚えさせるということから、見学者が楽しみながら学べる工夫が見受けられました(国際交流学科1年生)。

日産自動車のクルマができるまで

日産自動車九州20150626d

「統計で読むアジア」『Int’lecowk』2015年1月号から開始

国際経済労働研究所の月報で、「統計で読むアジア」連載を担当しています。

第1回:2100年でも続いている「アジアの時代」
人口統計
第2回:GDP:中国が2015年に世界一
国内総生産(GDP)
第3回:ピケティがつないだ100年間の所得分配
ジニ指数、所得分配統計(The World Top Incomes Database)
第4回:アジア通貨危機の教訓は欧州では生かされなかった
不良債権比率、国際金融のトリレンマ
第5回:先進国から途上国に移行した直接投資

第6回:為替の比較に役立つ実質実効為替レート

第7回:輸出依存度= 輸出額÷名目GDP:高校参考書との境界線

第8回:経常収支=外交につながる経済指標

第9回:サービス貿易依存度=モノよりサービスの時代

第10回:サービス輸出に占める情報通信の割合:英語力を生かした業務委託

第11回:小売売上に対する電子商取引の割合:中国が欧米を凌駕

公益社団法人国際経済労働研究所
http://www.iewri.or.jp/index.html

リーディングリスト(2015年2月1日改定)

2013年5月11日作成、2015年1月22日改定、2015年2月1日改定
小原篤次、経済学関連のリーディングリスト

ゼミナール(演習)履修者向けの推奨図書一覧として作成。

■経済の読み物
猪木武徳(2012)『経済学に何ができるか – 文明社会の制度的枠組み』中央公論新社
大竹文雄(2008)『こんなに使える経済学』筑摩書房
小塩隆士(2002)『高校生のための経済学入門』筑摩書房
菅原晃(2013)『高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学』河出書房
一橋大学経済学部(2013)『教養としての経済学』有斐閣
吉本佳生(2001)『無料ビジネスの時代』筑摩書房
■経済学の教科書=経済学部一年生想定
伊藤元重(2009)『入門経済学』(3版)日本評論社
N.グレゴリー マンキュー(2008)『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社
N.グレゴリー マンキュー(2005)『マンキュー経済学〈1〉ミクロ編』東洋経済新報社
N.グレゴリー マンキュー(2005)『マンキュー経済学〈2〉マクロ編』東洋経済新報社
■金融政策・金融システム
岩田規久男(2012)『日本銀行デフレの番人』日本経済新聞出版社
鹿野嘉昭(2013)『日本の金融制度』(3版)東洋経済新報社
■人口・地域研究
河野稠果(2007)『人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか』中央公論新社
鬼頭宏(2000)『人口から読む日本の歴史』 講談社
冨山和彦(2014)『なぜローカル経済から日本は甦るのか』 PHP
マッシモ・リヴィーバッチ(2014)『人口の世界史』東洋経済新報社
国枝昌枝(2015)『イスラム国の正体』朝日新聞出版社
内藤正典(2015)『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』集英社
吉岡明子・山尾大(2014)『「イスラーム国」の脅威とイラク』岩波書店
■市場と格差
八代尚宏(2011)『新自由主義の復権:日本経済はなぜ停滞しているのか』中央公論新社
大竹文雄(2010)『競争と公平感―市場経済の本当のメリット』中央公論新社
橘木俊詔(2004)『家計からみる日本経済』中央公論新社
橘木俊詔・迫田さやか(2013)『夫婦格差社会 – 二極化する結婚のかたち』中央公論新社
橘木俊詔(2008)『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影』講談社
■経済史
猪木武徳(2009)『戦後世界経済史―自由と平等の視点から』中央公論新社
■経営
伊丹敬之・加護野忠男(2003)『ゼミナール 経営学入門』日本経済新聞社
桜井久勝(2012)『財務諸表分析』〈第5版〉中央経済社
井上泰日子(2013)『最新・航空事業論』日本評論社